「進路通信って毎月何を書けばいいの?」と悩む先生へ
中学校3年生の進路指導が本格化する時期になると、必ず出てくるのが 「進路通信、何を書けばいいの問題」 です。
毎月出すのが理想だと分かっていても、
- ネタが思いつかない…
- 生徒が読んでくれない…
- やる気の出ない受験生に、どんな言葉を届ければいいのか…
こんな悩みを抱える先生は決して少なくありません。
特に 10〜12月の“伸び悩みシーズン” は、生徒のモチベーションが大きく揺れ動きます。受験が近づくにつれ不安が増え、勉強に手がつかなくなる子も多い。だからこそ、担任から届く言葉は、思っている以上に大きな力を持っています。
🌱 進路通信は“情報”だけではなく「心の支え」
進路通信と聞くと、多くの先生が 「進路情報や入試制度の説明を書くもの」 とイメージしがちです。
もちろん、それも大切な役割のひとつです。しかし実際にはもう一つの大きな役割があります。
それが 「受験生の心に寄り添い、行動に火をつける役割」 です。
受験生は、表情以上に内側で悩んでいます。
- 成績の伸び悩み
- 模試結果の不安
- 周囲との比較
- 将来への焦り
こうした気持ちを抱えたまま、毎日を必死に過ごしています。
だからこそ、通信に書かれた一言が、
「あ、また頑張ってみようかな…」
という小さな行動変容を生み出すのです。
✨ 今回の記事が目指すこと
今回のブログでは、進路通信づくりに悩む先生方に向けて、以下の3つを重視してまとめています。
✔ すぐに使える「そのままコピペOKの例文」を提供
✔ やる気が出ない受験生に響く“心理背景”を解説
✔ 読みやすく、行動が変わる進路通信の作り方のコツを紹介
あなたが「明日には進路通信を作らないといけない…!」という状況でも、この記事を読めば 短時間で質の高い通信が完成する ように構成しています。
🔥 担任の言葉だからこそ届く
先生自身が伝える言葉には、プリントや配布物以上の重みがあります。
特に、今回紹介する「鳥の巣の話」のような ストーリー性のある文章 は、やる気が出ない時期の中3に驚くほど響きます。
通信は“作業”ではなく、
生徒へのエール・メッセージ・伴走の証。
この記事を読みながら、あなたの学校の生徒たちの顔を思い浮かべてみてください。
きっと、「今、この言葉を届けたい」というメッセージが見つかるはずです。
【中3が「やる気をなくす時期」を理解しよう】〜受験生の心理を知ると文章が書きやすくなる〜
中学3年生は、夏を過ぎたあたりから勉強への意欲が大きく揺れ始めます。
特に 10〜12月は「やる気が出ない」という声が最も多い時期。
多くの先生が肌で感じているように、受験生のモチベーションは季節によって大きく変化します。
この章では、なぜ中3が“やる気を失いやすいのか” を教育心理の観点から分かりやすく整理します。
これを理解しておくと、進路通信に書くメッセージが驚くほどスムーズに書けるようになります。
🌪️ やる気が落ちる理由① 模試結果の現実が押し寄せる
2学期は模試が増える時期。
数字として“現在地”を突きつけられるため、
- 「思ったより悪かった…」
- 「全然伸びてない…」
- 「このままで間に合うのかな…」
こうした不安が一気に増えます。
特に中学生は、結果を“未来の否定”と感じてしまい、
気持ちが沈む → 行動が止まる → やる気が消える
という流れになりがち。
これは能力の問題ではなく、脳の防衛反応で誰にでも起きること なんです。
🤯 やる気が落ちる理由② 「見えない不安」が膨らむ
受験が近づくにつれ、
「何が不安なのか自分でも分からない不安」
を抱える生徒が急増します。
中学生は自分の感情を整理する力がまだ弱いため、
- 勉強しなきゃと思う
- でも不安で動けない
- 動けない自分に落ち込む
- さらにやる気がなくなる
という負のスパイラルに陥ってしまうのです。
先生が「最近やる気なさそうだな」と感じる時は、背後に必ず“この不安”が存在します。
🧠 やる気が落ちる理由③ “逃避行動”が増える時期だから
やる気が出ない生徒の多くは、
- YouTubeやSNSを見続ける
- 勉強道具を出す前にやめる
- 机に座るけどすぐ立つ
などの“逃避行動”をとります。
これは怠けているわけではなく、心理学的には
「不安から自分を守るための行動」。
行動を避けることで一瞬は楽になれるため、さらにその行動が習慣化してしまいます。
担任の言葉は、こうした“習慣のズレ”を優しく元に戻す役割を果たします。
💡 だからこそ進路通信には『行動に火をつける言葉』が必要
受験生の多くは、
「やりたいのにできない」
という葛藤の中にいます。
だからこそ担任や進路指導主任の文章は、
生徒の背中をそっと押し、行動を促す“きっかけ”として大きな役割 をもっています。
特に今回あなたが扱う
「鳥は風の強い日に巣を作る」
というメッセージは、
- 困難な日にやる意味
- やる気がない日の努力が未来をつくる
- 自然界の例え話でイメージしやすい
という3点がそろい、生徒の心理に強烈に刺さります。
✨ 心理を理解すると「伝えるべき言葉」が見えてくる
生徒の心理を理解していると、
「あ、このタイミングでこの言葉を書こう」
という判断ができるようになります。
進路通信は“情報の羅列”ではなく、
生徒の気持ちと行動に寄り添う“心のガイド”。
だからこそ、やる気が落ちるこの時期に、今回の例文が大きな効果を発揮します。
【そのまま使える!】中3向け進路通信|心に響くメッセージ例文
以下は そのままコピーして進路通信に貼り付けて使える例文 です。
特に“やる気が出ずに動けない受験生”に強く響く構成になっています。
ぜひ進路通信の1つのコーナーとしてご活用ください。
進路指導主任のつぶやき
この文章に共感できる人は、ぜひうなずきながら自分事として読んでください。
休み時間に皆さんと話していると、「受験勉強をしていない」という人が大勢いました。その理由を尋ねると、「やる気が出ないから」という声が多く聞かれます。そんな皆さんに、ぜひ伝えたい話があります。
「鳥は、どんな日に巣を作るか知っていますか?」
実は、風の強い日を選んで巣を作ります。それは、強い風に耐えられる頑丈な巣を作るためです。もし風が穏やかな日に作れば楽に完成させられるでしょう。しかし、そんな日に作った巣は、少しの風でも壊れてしまいます。実際に、台風のような強風が吹いても鳥の巣が壊れないのは、あえて風の強い日に作ったからです。
「勉強も『困難な日』にするもの」
勉強も、この巣作りと似ています。
やる気が出ない日や、だらけたくなる日こそ、気持ちを引き締めて机に向かう絶好のチャンスです。調子の良い日は、誰でも勉強できます。しかし、気持ちが乗らない日こそ努力を積み重ねることで、勉強の習慣を身につけられるのです。苦しい日にも頑張れる人が、最後に大きく成績を伸ばすことができるのです。
未来の自分のために
さあ、皆さんも自然界の鳥のように困難な日に挑みましょう!
この冬、風の強い日に耐えられたあなただけが自身を大きく成長させることができるのです。
【読み手の“行動が変わる”進路通信の書き方5つのコツ】🔥✨
進路通信は「書くことが目的」ではありません。
“読んだ生徒が動き出すこと” が本当の目的です。
では、生徒が読んだその日のうちに
「ちょっと勉強してみようかな」と思える文章には、どんな特徴があるのでしょうか?
実は“行動が変わる文章”には5つの共通点 があります。
これは元教師として無数の進路通信を書いてきた中で、
生徒の反応が明らかに変わった“再現性の高いコツ”です。
✓① 短く・太字・具体例で“読みやすさ”を最優先する
中3は長文が苦手です。
そのため 長い説明は読まれません。
生徒が読みたくなる文章にするには、
- 短い文で区切る
- 大事な部分だけ太字にしてメリハリをつける
- 具体例を入れて理解のハードルを下げる
これだけで飛躍的に読まれます。
特に 太字は生徒の視線を誘導する“矢印”。
「ここだけ読めば意味が分かる」という状態をつくると、読了率が一気に上がります。
✓② 「例え話」は最強の武器
今回の 鳥が風の強い日に巣を作る話 がまさにそうですが、
生徒は抽象的な話よりも、情景が浮かぶ例えの方が圧倒的に理解しやすい。
しかも例え話は、
- 記憶に残る
- クラスや家庭で話題になる
- 翌日の行動につながる
という3つの効果を持っています。
先生の伝えたい内容を “漫画の1コマ” のように想像できる形 にすると、
読み終わった後の行動が確実に変わります。
✓③ “先生の本音”を少し入れると一気に刺さる
進路通信は、淡々とした事務連絡になりがちです。
しかし、行動を変えたいなら ほんの少しだけ本音を入れるのが最強。
たとえば、
- 「最近、みんなの表情に疲れが見えてきました」
- 「あなたたちの頑張りをずっと見てきたからこそ、伝えたいことがあります」
など、先生の“温度”がある言葉は生徒に刺さります。
中3は思春期の真っ最中ですが、
実は大人の本音に一番敏感な時期です。
✓④ 最後の1文で“行動変容”を促す
良い進路通信は、最後の1文が違います。
- 「じゃあ今日は10分だけ机に向かおう」
- 「やる気がない日こそ、1ページだけ開いてみよう」
- 「未来の自分が喜ぶ選択をしてみよう」
こうした “即行動できる一歩”を書いてあげるだけで、今日からの行動が変わります。
生徒は「何をすればいいか」を示されると、一気に動きやすくなります。
✓⑤ 絵文字(✓✨🔥)で“見た瞬間の印象”が変わる
進路通信に絵文字なんて…と思う先生もいますが、
実は 絵文字は「可読性を上げるデザイン要素」。
- ✓ = チェックポイントだと一目で分かる
- ✨ = ポジティブな印象を与えられる
- 🔥 = 行動を起こす気持ちを引き上げる
このように、視覚的なメリハリが生徒の集中を保つ手助けをしてくれます。
特に「やる気がない生徒」にこそ“読みやすい形”が必要です。
絵文字はそのための立派なツールです。
✨5つを押さえるだけで、文章の力は2倍以上になる
進路通信は、ただのプリントではありません。
“生徒の行動を変える”ことのできる教育ツール。
この5つのポイントを押さえた文章は、
生徒の心に温かく火を灯す、あなただけのメッセージになります。
【まとめ】受験生に響く進路通信は「言葉のプレゼント」
進路通信は、教師が生徒に手渡す “言葉のプレゼント” です。
成績の浮き沈み、将来への不安、やる気の波……受験期の生徒は、目に見えないストレスを抱えています。
だからこそ通信には、その日の心を支える一本の灯 を届ける役割があります。
あなたの短い一文が、生徒にとって“今日をがんばる理由”になることは珍しくありません。
“やる気が出ない時こそ読むべき言葉”を届けてほしい
受験生は、毎日どこかで「自信」と「不安」のあいだを揺れています。
そんなときに響くのは、立派なアドバイスよりも、寄り添う言葉。
“やる気が出ない時こそ読むべき言葉” を通信に組み込むことで、生徒は
「今日ももう少しだけ頑張ってみよう」
と小さな一歩を踏み出せるようになります。
通信は、教師がそっと背中に触れるための“触れ方のやさしい応援”です。
今日紹介した文例やコツで、明日からの通信が変わる
今日まとめた文例や5つのコツを取り入れるだけで、あなたの通信は確実に変わります。
太字や例え話で読みやすくし、本音の一言で心を軽くし、最後の一文で行動を促す。
その積み重ねが、進路指導を「情報配布」から “行動が生まれる文章” へと進化させます。
生徒が自然と読みたくなる通信は、小手先の技術ではなく、「誰かを応援したい」という想い から生まれるのです。
行動が変われば、生徒の進路の可能性は大きく広がる
そして何より、行動が変われば、生徒の進路の可能性は大きく広がります。
一歩踏み出した経験は生徒の自信になり、その自信は未来への光になります。
あなたの言葉は、決して小さくありません。
今日の通信が、生徒の人生のどこかで“そっと灯り続ける一文”になりますように。
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