✅「叱ること」が怖い初任者のあなたへ
教員1年目。子どもを「叱る」という場面に戸惑った経験はありませんか?
🌀「怒りすぎたかもしれない…」
🌀「あの子を傷つけたかもしれない…」
🌀「本当にこれでよかったんだろうか?」
こんな不安を抱えている初任の先生に、私は何度も出会ってきました。そして、かつての私もそのひとりでした。
叱ることは、決して“怒鳴ること”でも“威圧すること”でもありません。
「相手の成長を願って、正しい方向へ導く行為」なんです。
今回は、元教師の立場から「叱るときに絶対に守ってほしいこと」と「言葉の選び方」、そして「信頼関係を壊さない叱り方」について丁寧にお伝えします。
🧠叱るときの大原則:「人格を否定せず、行為を正す」
教師が子どもを叱るとき、最も大切なのは“その子の人格を否定しないこと”です。
たとえば……
❌「なんでそんなこともできないの?君はダメなやつだね。」
この言葉を言われた子どもは、どう感じるでしょうか?
きっと、行為の反省よりも「自分自身を否定された」と感じてしまいます。
それに対して、
✅「今のその行動は良くないよ。次はどうしたらいいと思う?」
という言い方ならどうでしょう。
その子の存在を受け止めたうえで、行動を正すアプローチです。
👀 子どもは“自分をどう見てくれているか”にとても敏感です。
叱るときこそ、教師の人間力が問われるといっても過言ではありません。
💬NGワードに注意!子どもの心を傷つける言葉とは?
つい感情が高ぶると、以下のような言葉を口にしてしまう先生もいます。
- ❌「何回言ったらわかるの?」
- ❌「君には無理だよ」
- ❌「ほんとにどうしようもない子だね」
📛これらはすべて、人格への否定を含んでしまう危険な言葉です。
その代わりに、こんなふうに言い換えてみてください。
- ✅「同じミスが続いてるね。どこが難しかった?」
- ✅「ちょっと難しかったかもね。ここは一緒に考えよう」
- ✅「さっきのこと、どうすればよかったと思う?」
🗣️ 言い換えのコツは、“責める”のではなく“問いかける”こと。
叱りながらも、子どもに“考える機会”を与えるのが大人の役目です。
🎯具体例で学ぶ!“行為を正す叱り方”3つのステップ
ステップ1:事実を落ち着いて伝える
「廊下を走っていたね。周りに人がいたよね。」
📌ポイント:主観ではなく、客観的な事実をまず伝えること。
ステップ2:なぜそれが問題かを説明する
「誰かにぶつかったら大けがにつながるよね。」
📌ポイント:ルールには意味があることを伝える。
ステップ3:次にどうすればいいかを一緒に考える
「次はどうすればいいと思う?」
📌ポイント:子どもが自分で答えを導けるようにする。
この3ステップを意識することで、叱ることが「指導」へと変わります。
📣 **叱る=指導のチャンス!**と捉えてみましょう。
🤝子どもとの信頼関係を築く叱り方とは?
どれだけ丁寧に叱っても、信頼関係がなければ言葉は届きません。
そのために必要なのが「叱ったあとのフォロー」です。
たとえば……
🟡「さっきは厳しく言っちゃったけど、あなたのことは大事に思ってるよ」
🟡「あれは良くない行動だったけど、あなた自身はちゃんと成長してるよ」
📍 叱った直後にフォローの言葉を添えることで、安心感を与えましょう。
特に初任の先生は、「叱って嫌われたかも…」と不安になることも多いですが、
叱り方とフォローをセットにすれば、むしろ信頼は深まります。
🌱あなたの声かけが子どもを育てる|元教師からのメッセージ
私はこれまで、何人もの子どもたちと向き合ってきました。
そして、心から思うのは、
🌸 子どもは大人の「伝え方」で変わるということです。
どんなに素直な子でも、強い言葉で人格を否定されれば、心を閉ざします。
反対に、あたたかい言葉で行為を正された子は、自分で変わろうとします。
🧑🏫 初任の先生にとって、「叱ること」はまだ慣れないものかもしれません。
でも、大丈夫。失敗しても、その経験があなたの糧になります。
📢 叱るのは、愛情のある人にしかできません。
そして、あなたはその資格をもった立派な教師です。
✍️叱ることを恐れないで。正しい叱り方を知っていれば大丈夫!
最後にもう一度、伝えたいことをまとめます。
✅ 叱るときは「人格」ではなく「行為」を正すこと
✅ NGワードに気をつけること
✅ 具体的な3ステップで行動を正すこと
✅ 叱ったあとのフォローで信頼を築くこと
子どもの未来を育てるのは、あなたの言葉の力です。
その力を、信じてあげてくださいね。
🔗あわせて読みたい記事はこちら!
▶️ 初任者必見!体調不良でも無理しない働き方|元教師が教える“休む勇気”の大切さ
▶️ 初任者の先生へ。あわてないで大丈夫!元教師が伝える“焦らない心”の育て方
コメント