教師になってすぐのころ、思い通りにいかない日や、子どもを叱ったあとにモヤモヤした気持ちで1日を終えた経験はありませんか?
✅「今日、ちょっときつく言いすぎたかも…」
✅「気まずいまま、子どもを帰してしまった…」
✅「笑顔で送り出したかったのに、無理だった…」
そんな風に感じた日は、きっと子どもたちも同じように心に何かを残して帰っているはずです。
今回は、元教師の立場から、「叱った日こそ、笑顔でさようならする」ことの大切さと、その具体的なコツについてお話しします。
【叱った日の「さようなら」が、明日の登校を左右する】
学校生活において、子どもたちにとって教師の表情は心のバロメーターです。
特に、叱られた後の先生の態度や表情は、子どもの心に強く残ります。
■ 子どもの心の声
「怒られたけど、先生は最後に笑ってくれた」
「きょうはちょっとイヤだったけど、先生が“また明日ね”って言ってくれた」
そんな体験があると、次の日も安心して登校できます。反対に、先生が不機嫌なまま、目も合わせずに「さようなら」をしてしまうと…
📉 「先生に嫌われたかもしれない」
📉 「学校に行きたくないな…」
と感じてしまい、子どもの心に「不安の種」を残してしまいます。
【気まずい日こそ、あえて笑顔で!】
感情を持つのは人間として自然なこと。ですが、教師という立場では、感情と行動を切り離すスキルが必要です。
■ 「笑顔の演出」は、決してウソではない
たとえ心の中にモヤモヤがあっても、帰り際には一度笑顔を意識して、子どもに声をかけてみてください。
「○○くん、また明日な!」
「△△さん、今日はありがとう。明日もよろしくね!」
このたった一言が、子どもの気持ちをほっとさせてくれるんです。
そして不思議なことに、その笑顔はやがて自分自身の気持ちも落ち着かせてくれます。
笑顔の「さようなら」は、先生と子ども、両方の心を軽くする魔法です✨
【“笑顔のさようなら”が信頼関係を築く第一歩】
初任者の先生が、子どもと信頼関係を築くにはどうすればいいか?
色々な方法がありますが、一番手軽で、一番効果があるのが“帰りの時間の過ごし方”なんです。
帰りのホームルームや下校のあいさつには、1日の“締めくくり”として、先生のメッセージが凝縮されます。
「今日のことは今日で終わり。また明日、一緒に頑張ろうね」
そんな意味が伝わる**ポジティブな「さようなら」**が、子どもたちの心を安定させ、先生への安心感・信頼感へとつながっていきます。
📌 “信頼関係”は一瞬で壊れるけれど、築くのには時間がかかる。
📌 でも、その“入口”は日々の小さな積み重ねにある。
だからこそ、「さようなら」の一瞬を大切にしたいのです。
【明日からできる!笑顔でさようならするための3つのコツ✨】
では実際に、どんな行動が「笑顔のさようなら」につながるのでしょうか?
すぐに実践できる3つのコツをご紹介します!
✅ コツ①:下校前に「一人でもいいから声をかける」
全員に満遍なく話しかける必要はありません。
その日、トラブルがあった子でもいいし、関係ない子でも構いません。
**1日1人、「今日よかったね」「また明日も頼むよ」**と声をかけるだけで、教室の雰囲気は少しずつ変わっていきます。
✅ コツ②:「〇〇してくれて嬉しかった」と具体的に伝える
ただ「ありがとう」ではなく、
「掃除の時間、静かにしてくれてありがとう」
「トラブルのあと、自分から謝ってくれて嬉しかったよ」
など、行動を具体的にほめると、子どもは自信をもって帰れます。
✅ コツ③:「また明日ね!」の一言を笑顔で
何もなくても、「また明日!」と明るく言うだけで、子どもの気持ちが切り替わります。
これは教師としての礼儀でもあり“明日も一緒にがんばろう”という約束にもなります。
【まとめ】笑顔のさようならが、明日のクラスを変える
叱った日やトラブルがあった日ほど、「さようなら」の時間が大切になります。
そこで笑顔を見せることが、次の日の空気を整え、関係の再スタートを助けてくれます。
✨「よかった日も、そうでない日も、“さようなら”は笑顔で」✨
これを大切にするだけで、子どもたちとの関係も、自分自身の気持ちも少しずつ変わっていきますよ。
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