授業がうまくいかない初任者必見!元教師が教える「問い・板書・声」で授業が変わる7つのコツ

元教師のアドバイス

はじめに

「頑張って準備したのに、生徒が集中してくれない…」
「どこがいけなかったのか分からない…」

こんなふうに授業がうまくいかない自分を責めていませんか?
実は、私自身、10年間の教師生活の中で何度も同じ気持ちになりました。

けれど、あるとき気づいたんです。
「話すのがうまい先生=授業がうまい先生」ではないということに。

授業は生徒の心を動かし、「自分で考えたい」と思わせる場です。
それは、特別な才能ではなくちょっとした工夫の積み重ねで誰でも作れます。

この記事では、元中学校教師の私が試行錯誤の末にたどり着いた、授業が劇的に変わる7つのコツをお伝えします。
ぜひ、明日の授業から一つずつ試してみてくださいね。


⭐授業を変える第一歩は「問いを立てること」から始まる

授業を始めるとき、多くの先生は「今日のめあて」を一方的に説明しがちです。
けれど、それだけでは生徒は受け身になってしまいます。

だからこそ、「問いを立てること」が大事なんです。

「なぜこれを学ぶのか?」
「これってどうしてだと思う?」

こんな問いかけを授業の最初に投げかけるだけで、生徒は「これは自分に関係があることだ」と感じます。

たとえば理科の授業なら、
「もし地球に月がなかったら、私たちの生活はどうなる?」
こんな問いでスタートしてみてください。

問いは学びを自分ごとにする入り口
まずは一つ、問いを用意してから話し始める習慣をつけましょう。

🌟 ポイント

  • 問いは難しすぎないこと
  • すぐに答えを言わないこと
  • 生徒同士で考える時間を用意すること

⭐授業が場当たり的にならない「3つの構造化ステップ」

「なんだか今日の授業、うまく流れが作れなかった…」
そう感じるときは、授業が構造化できていないことが多いんです。

私が何度も失敗して気づいたのは、授業には3つの基本ステップがあること。

🔹 導入(つかみ)
🔹 展開(問い→活動)
🔹 まとめ(振り返り)

この3つを毎回意識すると、授業にリズムと一貫性が生まれます。

たとえばこんな流れです👇

導入
「これ、なんでこうなると思う?」と問いを立てる。
展開
資料や体験で考えを深める。
まとめ
「今日学んだことを一言で表すと?」と振り返る。

構造があると、生徒も「今どこを学んでいるのか」が分かり、安心してついてきてくれます。

🌟 ポイント

  • 事前にメモを作る
  • 毎回同じ型を使う
  • 慣れたら少しずつアレンジする

「型があるから、アドリブも活きる」
これはどんな授業にも共通する鉄則です。


⭐「板書」を授業の流れが見える地図にする方法

うまい授業は、板書が整っています
逆に、説明がどれだけ上手でも、黒板がごちゃごちゃだと生徒は迷子になります。

黒板は“あとから見るノート”ではなく、いま考える地図です。

🔹 話す内容と板書をリンクさせる
🔹 流れが一目でわかるように書く
🔹 大事な言葉は色チョークで強調する

たとえば…

✅左に問い
✅中央に意見や資料
✅右に結論や振り返り

この「ゾーニング」を意識するだけで、黒板が一気に整理されます。

🌟 ポイント

  • 書きながら「ここに何を置くか」を考える
  • 大事な言葉を囲む
  • 終わったら黒板を一緒に振り返る

授業が上手い人ほど、黒板がシンプルで美しい。
あなたもぜひ意識してみてください。


⭐授業の9割を決める「つかみ」の工夫

「先生、今日何するの?」
生徒は最初の3分で授業の面白さを決めています。

だから、導入(つかみ)は超重要です。

1枚の写真を提示する
生徒のリアルな体験を取り上げる
謎かけで興味を引く

例えば社会の授業なら、
「これ、どこの街だと思う?」と一枚の古い写真を出すだけで空気が変わります。

🌟 ポイント

  • 最初の一言にこだわる
  • 生徒が「え?なにそれ」と思う仕掛けを用意する
  • 声のトーンを変える

最初の3分で授業の9割が決まる。
この言葉を心に刻んでおきましょう。


⭐説明の時間を減らし「考える授業」に変える

先生が一生懸命説明しても、生徒が考える時間がないと意味がありません

「説明→活動→共有」
この流れを意識するだけで、授業がぐんと変わります。

説明は必要最小限にする
考える時間をたっぷり取る
意見交換の場を設ける

🌟 ポイント

  • 黙る勇気を持つ
  • 生徒が質問をしやすい雰囲気を作る
  • 共有タイムに全員の発言を尊重する

“話す技術”より“黙る技術”に伸びしろがある
これは私が一番痛感したことです。


⭐「声のトーンと間」で印象を180度変える

同じ内容を話しても、声の出し方や間で印象は大きく変わります。

大事な言葉の前に一拍の“沈黙”を置く
語尾をハッキリさせる
語調に緩急をつける

たったこれだけで、生徒の耳が動き始めます。

🌟 ポイント

  • 自分の声を録音して聞いてみる
  • 大事な言葉は少し低い声で
  • 余白を恐れない

授業はプレゼン。声も技術です。


⭐授業後5分の「振り返り」があなたを成長させる

授業が終わったら、必ず5分だけ自分と向き合う時間をとってください。

今日の授業は伝わったか?
集中していたか?
話しすぎていなかったか?
次は何を直したいか?

これらをノートに書いておくだけで、1年後、授業は別物になります。

🌟 ポイント

  • 完璧を求めない
  • 改善は一度に1つでいい
  • 週に一度、振り返りを読み返す

成長は振り返りから始まる。
これは授業に限らず、教師としての最大の武器です。


まとめ

いかがでしたか?
授業がうまくいかないのは、才能がないからではありません。
ちょっとした意識の積み重ねで、授業は必ず変わります。

明日から一つだけでも試してみてください。
生徒の表情が変わり、あなたの自信も育っていきます。

授業に悩むあなたを、心から応援しています。


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