【元教師が伝授】「早く終わった子が得をする」クラス運営の仕組み化とは?真面目な子が損をしない教室づくりの秘訣

元教師のアドバイス

🎯はじめに:「真面目にやった子が損をする」クラス、つくっていませんか?

学校現場では、「きちんとやっている子ほど、待たされて損をする」という場面がよくあります。

例えばこんな場面、見覚えありませんか?

  • ノートを真面目に書いていた子が、書き終わったあとずっと待たされている
  • 帰りの支度を早く終えた子が、最後の子をじっと待つだけ
  • 真面目に行動したのに、結局みんな同じように褒められる

こうした状態が続くと、子どもはこう感じ始めます。

「頑張っても、別にいいことないじゃん…」

これは、教師にとっても非常にもったいない状況です。

だからこそ、この記事では「早く終わった子が得をする仕組み」をつくる方法について、元教師の経験をもとにお伝えします。


🔍「早く終わった子」が損をする教室の3つの問題点

「やることをやった子ども」が報われないクラスには、以下のような問題点があります。

① 待たされるストレスが集中力を奪う

子どもは意外と繊細です。せっかく頑張って終えたのに、ただ待たされる時間が長いと達成感どころかモヤモヤ感が残ります。

② 「やらなくても大丈夫」という雰囲気が広がる

真面目にやった子と、サボった子に同じ結果(報酬)が与えられると、クラスに緩んだ空気が流れます。

③ 教師が常に指示・声かけを続けなければならない

教師が「次は〜して」「早くして」と言い続ける構造ではクラスは自立しません。先生も疲弊していきます。


✅「早く終わった子が得をする」クラス運営の実践例

では、どんな工夫をすれば「きちんとやった子が得をするクラス」になるのでしょうか?

私が実際に行って効果があった事例を紹介します。

🕒1. ノートが終わった子から休み時間に!

ノート記入が終わった子から、席を立って遊びに行ってOKにするだけです。
ポイントは、「全員終わったら休憩」ではなく「個人差を認める」こと。

子どもたちは自然と集中してノートを書きます。
ダラダラと写す子が激減します。

🎒2. 帰りの支度ができた子から下校準備OK

給食袋を片づけて、荷物をまとめた子から座って読書や自由時間。
これだけで、教室の空気がピリッと引き締まります。

「時間内に動く力」が育ちます。
また「どうせ遅くてもいいや」と思っていた子も、周りの動きを見て焦るようになります。

🧩3. 活動の「進行状況」を見える化する

ホワイトボードに名前カードや番号マグネットで進行状況を可視化します。

例:

  • ノート提出済みの子は「提出済」欄に名前を移動
  • 帰りの支度完了で「帰り準備OK」ゾーンへ

こうすると競争ではなく、進行の見える安心感が得られます。


🌱やるべきことをやった子が報われると、教室がこう変わる

このような「得をする仕組み」をつくると、子どもたちは次のように変わります。

  • ✅ 自分のペースで集中して取り組める
  • ✅ 自分で行動を判断する力がつく
  • ✅ 「早く終わらせて次に行こう」と前向きになる

つまり、ただの「ご褒美制度」ではなく、子どもの自立心や行動力を育てる本質的な仕組みとなるのです。


💡「得する仕組み」の導入で気をつけたい3つのこと

ただし、以下の点に注意しなければ逆効果になることもあります。

① ご褒美制度にならないように

あくまで「やるべきことをやった上での自由」であることを明確にします。
ただ早ければいい、ではなく「正確さ・丁寧さ」も評価の一部に入れると良いです。

② 遅い子への支援も同時に行う

支度が遅い子、集中が続かない子には、支援が必要です。
「置いていかれる感覚」を持たせない配慮も忘れずに。

③ 平等よりも「公平」を意識する

みんなに同じを求めるのではなく、「頑張りに応じて扱う」という公平な感覚を教師自身が大切にします。


📝まとめ:クラスが変わるのは、小さな仕組みから

「早く終わった子が得をする仕組み」は、特別な教材も時間もいりません。

✅ ノートが終わったら自由
✅ 支度ができたら帰る
✅ 自分で行動を判断する流れ

このような小さな仕組みの積み重ねが、クラス全体の空気を変えていきます

そして、教師も毎回「まだ終わってない人〜!」と叫ばなくて済むようになります。

子どもの主体性を育てるのは、こうした日常の工夫から。
ぜひ、明日から1つ取り入れてみてくださいね😊


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