【居残りゼロの仕組み化】元教師が教える!提出しない生徒への3つの対応術

元教師のアドバイス

はじめに|提出物が出ない…それ、本当に「生徒のせい」?

初任の先生にとって、課題の提出指導は避けて通れない壁です。
「〇〇くん、また出してない…」「何度言っても出さない子がいて困る…」そんな風に悩んでいませんか?

私も教師になったばかりの頃、毎日のように**「提出チェック」や「居残り指導」**に追われていました。
そのたびに「もっと仕事に集中したいのに…」とモヤモヤ。
放課後は事務仕事、会議、保護者対応と山積みなのに、課題提出に時間を取られすぎて心が折れそうになる日々でした。

でも、あるとき気づいたんです。

「出さない」じゃなくて、「出しやすい仕組みをつくれていなかった」だけかも。

この視点を持ったことで、生徒の提出率は劇的に改善し、放課後の居残りゼロを実現することができました。

この記事では、私が現場で効果を実感した「提出物が出るようになる3つの工夫」を、わかりやすくご紹介します。


🕒【授業中5分】提出タイムで「居残りゼロ」へ!

🔸ありがちな落とし穴:「授業のあとで出してね」

多くの先生が、「授業の最後に課題出してねー」と伝えていますが、これは意外と提出忘れを生む原因になります。

生徒は授業が終わると

  • 次の教科の準備
  • 友達との会話
  • トイレや移動の準備

などでバタバタしており、課題提出どころじゃなくなっています。

📌提出を「あとまわし」にさせない工夫が必要です。


🔹実践例:「5分提出タイム」を授業の最後に組み込む

私が実際にやっていたのは、授業の終盤5分をまるごと**「提出タイム」として確保する方法**です。

たとえば理科の授業なら…

🧪 残り10分:課題に取りかかる(記述やまとめなど)
⏰ 残り5分:先生が「提出タイム!」と声をかけ、生徒はその場で提出準備

この時間にやることは👇

✅ 書き終わってない子:最後の仕上げ
✅ 友達と確認したい子:ペアで答え合わせ
✅ 書き終えた子:提出して、次の教科準備

この「提出タイム」を習慣化するだけで、提出率は90%以上に!

しかも…

💡 その場で確認・声かけができるので、未提出者の把握もスムーズ。
💡 放課後の居残り指導がゼロに!自分の業務時間が格段に増えました。


📝ポイントまとめ

✅ 授業の最後5分は「提出タイム」に固定
✅ 毎時間ルーティン化することで、生徒にも習慣がつく
✅ 先生の作業効率もUPして、心に余裕ができる


💬提出できない子には「寄り添い」のマインドを

😡怒っても変わらない…それどころか「逆効果」に?

課題を出さない子に対して、つい「なんでやらないの?」「いつも忘れてるよね?」と厳しい言葉をかけてしまうこと、ありますよね。

でも、実際にはそれで提出率が上がることはほとんどありません。
むしろ生徒は心を閉ざしてしまい、ますます出しづらくなることが多いのです。


💡考え方を変える:「やらない子」ではなく「やれない子」

提出できない子の中には、次のような理由を抱えている場合があります。

  • 家に帰っても静かに勉強できる環境がない
  • 自分で学習を管理する力がまだ身についていない
  • 「やってないことを怒られる」恐怖心で提出できない
  • ADHDや学習障害など、見えない特性がある

つまり、意図的に提出を拒んでいるわけではないことがほとんどなんです。


🍀大事なのは「安心感」と「個別対応」

そんな子には、ちょっとした声かけや個別のやりとりが効果的です。

📌「あとで一緒にやろうか?」
📌「ここまでできてたらすごいじゃん!続き出せたらもっといいね」
📌「いつでも持ってきていいよ」

**「怒られない」「見捨てられない」**という安心感が、生徒の行動の第一歩になります。


📝ポイントまとめ

✅ 提出できない子には“背景”があると考える
✅ 小さな声かけや肯定的な関わりが、提出への第一歩
✅ 「1対1」での信頼関係が、最終的には「自分から出せる子」へと育てる


🎯行動科学で仕掛ける!提出したくなる工夫

💡人は「やらされる」より「やりたくなる」ほうが動く

人間の行動は、「義務感」よりも「感情」や「報酬」で動くとされています。
これは子どもも大人も同じです。

「出しなさい」「出さないとダメ」ではなく、「出したくなる」環境を作ることが大切です。


🎁実例1:シールカードでモチベーションUP!

課題を提出したら、1回ごとにシールを1枚貼れる「提出カード」を配布。
5枚たまったら、小さなご褒美(鉛筆・メッセージカードなど)をプレゼント!

「出せばうれしいことがある」→提出が習慣に変わる!


👏実例2:提出した子の名前を褒める

「〇〇さん、提出ありがとう!」
「さすが〇〇さん、早いね〜!」

こんなちょっとした言葉で、生徒の承認欲求が満たされて
→ 自分も褒められたい!
→ 次からちゃんと出そう!

というポジティブループが生まれます。


📝ポイントまとめ

✅ 小さなご褒美で「提出=楽しい」に変える
✅ 人前での承認が、やる気を引き出す
✅ 「仕掛け」で行動は変えられる


✨まとめ|提出が変われば、先生の働き方も変わる

生徒が提出しないのは「やる気がないから」と思っていませんか?

でも実際は、提出したくてもできない理由がある子が多いんです。
そしてその原因の多くは、先生側の「仕組みづくり」や「関わり方」で改善可能です。

もう一度、3つのポイントを振り返りましょう👇


🎯元教師が勧める!提出対応3つのポイント

授業中に5分の「提出タイム」を設けよう!
提出できない子には「やれない理由」があると考えて寄り添おう!
行動科学を活用して「出したくなる仕掛け」を作ろう!


📢放課後に生徒を残して、イライラしながら提出対応する日々から卒業しませんか?
小さな工夫と意識の変化で、先生の時間も、生徒のやる気も、きっと変わります。


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