✅初任者が陥りがちな「授業づくり」の落とし穴
初めて教壇に立つとき、多くの先生がこんなふうに考えます。
「この単元、どう説明すればわかりやすいかな…」
「このタイミングで何を言えば正解なんだろう?」
「授業はこうあるべき、という“正しさ”が知りたい」
このように授業の“正解”を探そうとする気持ちは、誰しもが通る道ですし、決して悪いことではありません。
ただし、授業は“教える内容”だけで成り立つものではありません。
👩🏫 授業は、先生がいて、生徒がいて、初めて成立するものです。
いくら完璧な指導案を用意しても、目の前の生徒がそれに合っていなければ意味がありません。
一方通行の授業では、生徒の心に届かないのです。
だからこそ、**初任の先生にこそ伝えたいのは、「まず生徒をよく観察すること」**です。
✅授業で大切なのは「生徒を見る力」だった
授業準備をする際、多くの初任者が「何を教えるか」に注目しがちです。
しかし、本当に重要なのは…
「その内容を、“今の目の前の生徒”に、どう伝えるか」
そのために欠かせないのが、生徒を観察する力です。
授業中に目を配ってほしいのは以下のようなポイントです。
👀 生徒の観察ポイント
- ✅ 表情は明るいか?不安そうか?飽きてないか?
- ✅ 姿勢は前のめりか?後ろにのけぞっているか?
- ✅ 質問に対して反応しているか?目が泳いでいないか?
生徒の様子は“今この瞬間の授業の手応え”を映し出す鏡です。
どんなに良い教材やスライドを用意しても、生徒の反応を無視しては授業はかみ合いません。
✅生徒の観察で見えてくる「反応」と「手応え」
多くの先生が気づくのは、曜日や時間帯によって、生徒の集中力が全然違うということです。
たとえば…
- 🕘 月曜1時間目:眠たそうで集中しにくい
- 🕒 金曜6時間目:疲れていて反応が鈍い
- 🕙 火曜3時間目:活動的で話しやすい雰囲気
こうした“リズム”に合わせて授業内容や活動を調整すると、驚くほどスムーズに授業が進むようになります。
また、活動の種類によっても生徒の反応は変わります。
🎯 活動別の反応イメージ
- 🧠 説明中心の授業 → 眠くなる生徒が増えることも
- 💬 グループでの話し合い → 活発に意見を言う子が目立つ
- 🧪 体験・実験型の活動 → 目がキラキラしてくる!
こうした反応を**よく観察することで、「どんな活動がこの生徒たちに響くか」**が見えてきます。
初任のうちは、うまくいかなかったことばかり記憶に残るかもしれません。
でも、“何がうまくいかなかったか”を冷静に見ることこそが観察力の第一歩です。
✅「生徒を観る」ことで自分のスタイルも見えてくる
先生によって、授業の進め方や話し方、声のトーンまでそれぞれ個性があります。
そして、それでいいのです。
全員が“理想の先生像”を目指す必要はありません。
大切なのは、「自分らしい授業スタイル」を見つけること。
それは、教科書や研修で学べるものではなく、日々の授業と、生徒との関わりの中で見えてくるものです。
生徒をよく観察しながら授業をすることで、次第にこうした気づきが増えていきます。
「あ、この説明の仕方だとこの子たちは理解しやすいかも」
「この発問をすると、いつもあの子が手を挙げるな」
「テンポを速めると集中力が上がる気がする」
こうした小さな気づきの積み重ねが、あなたの“先生力”を育ててくれます。
✅まとめ:生徒を観察することは、授業の質を高める第一歩
最後に、この記事のポイントをまとめます。
✅初任者に伝えたい3つの授業の視点
- ✔️ 「何を教えるか」よりも「誰に教えるか」を意識しよう
- ✔️ 生徒の様子を観察し、授業の流れを微調整しよう
- ✔️ その観察から、自分のスタイルを育てていこう
うまくいかなかった日も、落ち込む必要はありません。
それもすべてが「観察材料」になります。
👣 “教えようとする前に、まず見よう”という姿勢が、必ずあなたの授業を良い方向に導いてくれるはずです。
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