✅教師になったら必ず直面する「忘れ物問題」|事前の備えで焦らない自分に
初任者として教壇に立つと、想像以上に日々の授業準備や学級経営に追われますよね。その中でも、予想外にストレスを感じるのが
「忘れ物をしてきた子の対応」です。
教科書、ノート、筆記用具、ハサミ、のり…学校生活では日々さまざまな道具が必要になります。しかし、子どもたちは必ずと言っていいほど何かを忘れてきます。とくに新年度の始まりや長期休み明けはその傾向が強まります。
そこで大切なのが、「忘れ物をしたとき、どう対応するか?」というルールを、自分の中で決めておくことです。
📝忘れ物は“必ず起こる”前提で準備しよう
まず大前提として、クラスの誰かは忘れ物をするものだと理解しておきましょう。
✔ 小学生・中学生はまだ自分で持ち物管理が完璧にはできません
✔ 習慣や家庭環境の影響も大きい
✔ 叱ってもすぐに改善されるものではない
「また忘れてきたの?」「ちゃんと準備してきなさいよ」と感情的に言ってしまいそうになりますが、まずは一呼吸おいてください。
💡大人である私たちが「どう仕組みでカバーするか」が、教員としての腕の見せ所です。
🧠対応は“ルール化”しておこう|選択肢とそのメリット・デメリット
忘れ物をされた場合の対応は、事前に自分の中でパターンを用意しておくことで焦らずにすみます。以下のような対応が考えられます。
✔ 学校や教師の予備を貸す
- 【メリット】トラブルが起こらない、安全
- 【注意点】返却を忘れずに。貸し出しノートを使うと安心
✔ 授業を別の日にまわす(進度に余裕がある場合)
- 【メリット】全員がそろってから活動できる
- 【注意点】スケジュール調整が必要。頻繁には使えない方法
❌ 子ども同士の貸し借りは禁止!
- 【理由は次の見出しで詳しく説明します】
このように、どの対応を選ぶかはその日の状況や授業内容、子どもの様子によって臨機応変に決める必要があります。
しかし、「子ども同士で貸し借りさせる」のは絶対にNGです。
🚫なぜ「子ども同士の貸し借り」は絶対NGなのか?
一見すると、子ども同士で「貸してあげて〜」と言えば一件落着のように思えます。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
❗トラブルが起こりやすい
- 返却されない
- 壊された、汚された
- そもそも貸したくなかったのに強制された
❗心理的な上下関係が生まれる
- 「あの子はいつも忘れる」
- 「貸してくれるかどうかで仲間はずれにされる」
💥こうした小さなすれ違いが、やがていじめの引き金になってしまうこともあるのです。
だからこそ、**「忘れ物対応は教師の責任」**という意識をもっておきましょう。
**「先生に言ったら安心」**という信頼感を築くことが、学級経営の土台にもつながります。
📚対応後の指導も忘れずに|叱るより“気づかせる”言葉かけを
対応した後も大切なのは、子どもに気づきを与える指導です。
単に「忘れないようにしなさい」と叱っても、子どもは次も忘れます。
むしろ、
「どうすれば次は忘れなかったと思う?」
と問いかけることで、子ども自身が改善策を考える力が育ちます。
そして、
- 🗣「次は準備できたね、えらい!」
- 🗣「前よりも忘れ物が減ってきたね!」
など、改善の姿勢を認める声かけがとても効果的です✨
🌟学級経営の一部として「忘れ物対策」を仕組みにしよう
忘れ物を“個人の問題”として扱うのではなく、クラス全体で防ぐ仕組みをつくっておくことも有効です。
例:学級全体でできる工夫
- ✅ 朝の持ち物チェックタイムを設ける
- ✅ 忘れ物記録カードを使って自分の傾向を見える化
- ✅ クラス目標として「忘れ物ゼロチャレンジ」を実施
こうした取り組みを通して、子どもたちの意識も高まり、クラスの連帯感も深まります。
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✨まとめ|忘れ物対応は“準備”と“信頼関係”がカギ
忘れ物は必ず起こる。でもそのたびにバタバタしないためには、自分の中のルールづくりと仕組み化がカギです。
そして、「先生に任せれば安心」という信頼を子どもに持ってもらえるかどうかが、学級経営の大きなポイントになります。
初任者のあなたでも、ちょっとした準備で子どもとの関係性がぐっと良くなるはず。
焦らず、少しずつ、自分のスタイルを作っていきましょう😊
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