「このクラス、自分にまとめられるのかな…」そんな不安を抱えるあなたへ
教師になりたてのころ、誰もが一度はこう思うものです。
「子どもたちを本当にまとめられるのだろうか?」
「毎日バタバタで、何が正解かもわからない」
そんな風に感じてしまうのは、あなただけではありません。むしろ、子どもたちのことを真剣に考えているからこその不安なのです。
私は元中学校教師として10年以上、たくさんの初任の先生たちと接してきました。
その中で感じたのは、「技術」や「指導力」よりも「信頼関係」が子どもとの関係づくりの土台になるということ。
焦らなくて大丈夫です。
「完璧な先生」にならなくてもいい。
子どもたちにとって一番必要なのは、**「信じてくれる先生」**なのです。
✅【見出し①】名前を覚えて、声をかけることから始めよう
👦👧「子どもたちと距離がある気がする…」
そう感じているときこそ、まず始めてほしいのが、**「名前を呼んで声をかけること」**です。
たとえば、「○○さん、おはよう」「昨日の発表よかったね」と一言添えるだけで、子どもは自分を見てもらえていると感じます。
✅ 名前を覚える=その子の存在を認めること
この小さな積み重ねが、**「この先生は自分をちゃんと見てくれている」**という信頼感につながっていきます。
教師1年目はどうしても授業や事務仕事に追われがちですが、毎日1人でもいいので、意識して声をかけることを目標にしてみましょう。
📌 ポイント
- 席順表にメモを取っておく
- 自分が関われていない子をリストアップして意識的に声かけする
- 小さな変化(髪型、持ち物、しぐさ)に注目して話題にする
✅【見出し②】トラブル=信頼を得るチャンス
クラス運営で避けて通れないのがトラブルです。
例えば、友達同士のケンカや提出物の未提出など…。初任者の多くは「叱らなければ」と思いがちですが、**実は一番大切なのは“聴くこと”**なんです。
🗣️ 「どうしたの?」「何があったの?」と、まずは最後まで話を聴く。
子どもは自分の話を最後まで聞いてもらえると、それだけで安心します。逆に、話を遮られたり決めつけられると、心を閉ざしてしまいます。
✅ 聴くことは“信頼される先生”になる第一歩
トラブルは、指導の場であると同時に、信頼を築くチャンスでもあるんです。
怒るよりも、「話を聞いてくれた」と感じてもらえるだけで、子どもとの関係は一気に変わります。
📌 ポイント
- 感情的にならず、事実にフォーカスする
- 相手の気持ちを「そう思ったんだね」と言葉にして返す
- 判断を急がず、「どうしてそうしたのか」を聞く
✅【見出し③】魔法の言葉「ありがとう」「助かったよ」を毎日伝える
子どもたちとの関係性を深めるために、今日からできるもっともシンプルで効果的な方法があります。
それは、**「ありがとう」や「助かったよ」と感謝の言葉を毎日伝えること」**です。
この言葉には不思議な力があります。
「黒板を消してくれてありがとう」
「プリント配ってくれて助かったよ」
「静かに待ってくれてうれしかった」
✅ 子どもは、“自分が役に立っている”と感じると、自信を持ち始めます。
特に目立たない子や、自分に自信がない子ほど、感謝の言葉を受け取ることで「自分を認めてくれる先生」と感じるようになります。
📌 ポイント
- 感謝の場面を具体的にする(例:「プリントを渡してくれて助かった」など)
- あえて全体の前で伝えると効果的
- 感謝を伝えたあとに笑顔を添えると◎
✅【見出し④】完璧な先生じゃなくていい。「信じてくれる先生」が一番強い
教師1年目はとにかく“ちゃんとやらなきゃ”という気持ちでいっぱいになるものです。
ですが、その思いが強すぎると、ミスやうまくいかないことに対して、過剰に落ち込んだり、子どもに厳しくなってしまうことがあります。
でも大丈夫。
子どもたちにとって必要なのは、ミスをしない先生ではありません。
自分のことを信じてくれる、誠実な先生なのです。
🎯 大切なのは、完璧さではなく、ブレない姿勢と真剣なまなざし。
失敗を恐れず、「こんなときはどうしたらいいだろう?」と子どもたちと一緒に考える姿勢こそが、信頼される教師の姿です。
📌 ポイント
- ミスしたときは「ごめん」と素直に伝える
- 子どもと一緒に悩み、考える時間を大切にする
- 「先生も成長してるよ」と伝えることで、子どもも前向きになる
【まとめ】焦らず、一歩ずつ信頼を積み重ねよう
初任の先生が直面する悩みは、どれも決して特別なものではありません。
「子どもとどう接すればいいかわからない」
「クラスがうまくまとまらない」
そんなときこそ、信頼関係の土台を一つずつ築くことが大切です。
✅ まずは名前を覚えて声をかけることから
✅ トラブルが起きたら話を最後まで聴くこと
✅ 感謝の言葉を積極的に伝えること
この3つを意識して続けるだけで、子どもとの関係は驚くほど変わっていきます。
完璧な先生になろうとしなくて大丈夫。
子どもに「この先生は自分をわかってくれる」と思ってもらえることが、クラスづくりの一番のカギです。
あなたが悩んでいる今も、その分だけ真剣に子どもたちと向き合っている証です。
その気持ちを大切に、一歩ずつ進んでいきましょう。
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