「叱っても嫌われない」は本当?信頼される先生が実践する“叱り方”3つの秘訣【元教師が解説】

元教師のアドバイス

✅「叱ったら嫌われるかも…」そんな不安を持つあなたへ

教師1年目。教壇に立ってまだ慣れない日々の中で、多くの先生が感じる不安があります。
それは…
**「叱ったら、子どもに嫌われるんじゃないか」**という気持ち。

生徒と良好な関係を築きたい。
安心して過ごせる教室を作りたい。
その思いが強いからこそ、「叱る」という行動に対して戸惑いや怖さを感じてしまうのは、当然のことです。

でも、安心してください。
本当に信頼される先生は、叱るべきときに、しっかり叱っています。
そして、子どもたちはその先生を「怖い」とは思っていません。
むしろ、「ちゃんと見てくれている」「本気で向き合ってくれる」と感じて、心から信頼しているのです。

本記事では、元教師である私の経験をもとに、「叱るけど信頼される先生」になるための具体的な方法を、3つの視点からお伝えします。


✅「叱る=嫌われる」は思い込み?信頼は“本気”から生まれる

まず最初にお伝えしたいことがあります。
それは、「叱る=嫌われる」は思い込みにすぎないということです。

子どもたちは、想像以上に大人の“本気”を見抜いています。
逆に言えば、何も言わずに見過ごされることの方が、子どもにとっては「寂しい」と感じることが多いのです。

私はかつて、あるクラスの生徒にこんなことを言われたことがあります。

「前の先生は、悪いことをする子がいても怒らなかった。でもそれって、おかしくない?僕らのことどうでもいいと思ってたのかなって思った。」

そのとき、私ははっとしました。
子どもは、叱られたくないのではなく、「どうでもいい存在」だと思われることを怖がっているんです。

つまり、叱ることは、子どもに「あなたを大切に思っている」というメッセージを伝える行動でもあるのです。


✅叱るときは「感情」ではなく「伝える」ために

叱ることが大切だとは言っても、「感情をぶつける」ような叱り方は絶対にNGです。

たとえば、授業中にふざけている子どもを見たとき、「またか!もういい加減にしろよ!」と怒鳴ってしまった経験はありませんか?

これは、ついイラッとした気持ちから出てしまうもの。
でも、子どもには「怒られた」という印象しか残らず、何がいけなかったのかは伝わりません。

本当に伝えるべきなのは、

  • なぜその行動がいけないのか
  • 他の人にどんな影響を与えているのか
  • どうすれば次はうまくできるのか

この3点です。

叱るときのコツは「冷静・簡潔・一貫性」

  • 声を荒げなくても、静かな声で真剣に話すことで、子どもは自然と耳を傾けてくれます。
  • 言葉選びも大切です。「なんでやったの?」ではなく、「どうしたらよかったと思う?」と問いかけてみましょう。
  • 感情に任せず、事実ベースで話すことで、子どもは「先生は自分を否定しているのではなく、行動を正そうとしてくれている」と理解できます。

✅叱ったあとは「普段どおり」に接することが信頼を育てる

叱ったあとの態度が、その子との信頼関係に大きく影響します。

叱った後に気まずくなり、その子に声をかけにくくなった…という経験はありませんか?
私も何度もありました。

でも、叱ったあとの態度が「冷たい」「よそよそしい」となると、子どもは「見放された」「嫌われた」と感じてしまいます。

✅だからこそ大切なのは、「叱ったあとも、いつも通りに接する」こと。

  • 朝のあいさつを笑顔でする
  • 授業中にあえてその子を指名する
  • 「さっきはありがとう。ちゃんと聞いてくれて嬉しかったよ」と軽く声をかける

このような行動が、子どもにとっては**「叱られたけど、先生は自分の味方なんだ」と感じさせてくれる**のです。

むしろ、叱ったあとの接し方次第で、子どもとの距離がグッと近づくこともあります。
叱ったあとこそ、信頼を深めるチャンスなのです。


✅1対1のフォローで「あなたのことが大切」と伝える

クラス全体の前で叱ったときや、大きなトラブルがあったときは必ず1対1でフォローする時間を取りましょう。

子どもは、自分のことをどう思われているか、とても気にしています。
だからこそ、叱ったあとに「あなたのことを大切に思っている」と言葉で伝えることが何よりも大切なのです。

✅伝え方の具体例:

  • 「厳しいことを言ったけど、それは君のことを本気で考えているからだよ」
  • 「先生は、君がもっと良くなるって信じてるよ」
  • 「困ったときは、いつでも頼っていいんだよ」

これらの言葉は、子どもの心をじんわり温め、
「自分は大切にされている」と実感させてくれます。

1対1で話す時間が難しいときは、短いメモやふせんにメッセージを書くのも効果的です📩
小さなフォローの積み重ねが、信頼という大きな柱を築いていくのです。


✅まとめ:「叱る=信頼を深める」その考え方が、教室を変える

「叱ったら嫌われるのでは…」という不安は、誰にでもあります。
特に初任の先生にとっては、子どもとの関係づくりに悩むことが多いでしょう。

でも、安心してください。
叱ることは、子どもと信頼関係を築くための“手段”です。

📌この記事で紹介した“信頼される叱り方”の3つのポイント👇

感情ではなく“伝えるため”に叱る
叱ったあとも、いつもどおりに接する
1対1で「あなたのことが大切」と伝える

この3つを意識することで、叱ることに自信が持てるようになります。
そして、子どもたちはあなたを「本気で向き合ってくれる信頼できる先生」として見てくれるようになるのです。

焦らなくて大丈夫。あなたの“本気”は、必ず子どもに伝わります😊


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