「授業がうまくいかない…どうすればいいんだろう」
初任の頃、こんな悩みを抱えながら放課後を迎えたことが何度あったかわかりません。
授業がうまくいかない理由は色々ありますが、実は「放課後の時間の使い方」が授業の質に大きく影響しているということ、知っていますか?
初任者の放課後、どう使っていますか?
多くの初任者が放課後にやっていること:
- 提出物のチェック・採点
- 翌日の授業準備(ギリギリで)
- 校務分掌の仕事
- 保護者への連絡
これらはすべて必要な仕事ですが、毎日これだけこなすのに精一杯で、「授業を振り返る時間」がないという先生がほとんどです。
でも、授業がうまくなる先生とそうでない先生の差は、この「振り返りの時間」の有無にあります。
放課後5分の「授業振り返り」が授業を変える
大げさなことはいりません。放課後に5分だけ、次のことをノートやメモに書いてみてください。
- 今日の授業でうまくいったこと(1つでいい)
- うまくいかなかったこと(1つでいい)
- 明日試したいこと(1つでいい)
これだけです。慣れると3分でできます。この小さな振り返りを毎日続けるだけで、1ヶ月後には別人のように授業が変わります。
放課後の「黄金の15分」の使い方
子どもたちが帰ったあと、静かな教室で過ごす15分は実は非常に貴重な時間です。
①今日の授業を「一言」でメモする(3分)
詳しく書かなくていい。「○時間目の算数:発問後の沈黙が長すぎた。次回は書く時間を設ける」程度で十分。積み重ねることに意味があります。
② 明日の授業の「山場」だけ確認する(5分)
明日の授業全体を完璧に準備しようとすると時間がいくらあっても足りません。「この授業で一番大切な場面」だけを確認して、そこの発問・板書だけ準備しておく。それだけで授業の安心感がまったく違います。
③ 気になる子のことを3行でメモする(5分)
今日元気がなかった子、友達とのトラブルがありそうな子。「○○さん、給食中ひとりだった。明日声かけてみる」と書いておくだけで、翌日の動きが変わります。
④ 週1回「よかったこと日記」を書く(5分)
毎日振り返りをしていると、うまくいかないことに目が向きがちになります。週に一度、「今週のクラスの良かったこと」を書いておくと、自分の成長も実感できて継続のモチベーションになります。
「準備」より「振り返り」を優先しよう
初任者は授業準備に多くの時間を使いますが、実は授業後の振り返りの方が成長に直結します。完璧な準備で授業して振り返らない先生より、80%の準備で授業して毎日振り返る先生の方が、1年後の授業力は圧倒的に高い。
準備は「これで行こう」と決めたら終わり。完璧を求めて深夜まで準備するよりも、定時に近い時間に帰って心身を休め、翌朝すっきりした状態で授業に臨む方が、子どもたちにとっても良い授業になります。
まとめ|放課後の小さな積み重ねが、授業を変える
「授業がうまくなりたい」と思ったら、まず放課後の5分を変えてみてください。
毎日少しずつ振り返ることで、自分の授業パターンが見えてきます。うまくいく発問のコツ、子どもが動く指示の出し方、自分だけの引き出しが少しずつ増えていきます。
今日の放課後、5分だけ「今日の授業の振り返り」を書いてみてください。それがあなたの授業を変える最初の一歩です。
📝 まとめ:休み時間の5分が授業の1時間を変える
授業の質は授業中だけではなく、休み時間の使い方で大きく左右されます。完璧な準備よりも、「今日はこの一点を意識する」という小さな積み重ねが大切です。
- 5分間の授業振り返りを習慣化する:「今日うまくいかなかったこと」を1つメモするだけでOK
- 次の授業の導入を頭の中でリハーサルする:どんな一言で始めるか考えておくだけで安心感が違う
- 子どもとの関わりに使う:休み時間に声をかけることで授業への参加意欲が上がる
授業力は一気に上がりません。でも毎日の休み時間の使い方を少し変えるだけで、半年後には確実に「話せる先生」になっています。焦らず、でも着実に前へ進みましょう。
🔑 初任者が陥りやすい休み時間の落とし穴
「休み時間はすべて子どものために使わなければ」と思い込みすぎると、自分の疲弊につながります。トイレに行く、水を飲む、深呼吸する——そういった自分のリセット時間も、立派な休み時間の使い方です。先生が余裕を持って教壇に立てることが、子どもにとっての最良の環境です。
📋 今日からできる休み時間の使い方チェックリスト
- 次の授業の黒板・教材を事前に準備したか
- 子ども一人に声をかけたか(苦手な子を優先)
- 前の授業でつまずいていた子に補足したか
- 今日の授業を1文でメモしたか
- 自分のリフレッシュ時間(水分・トイレ)を取ったか
全部できなくて構いません。一つでも意識するだけで、休み時間の使い方が確実に変わっていきます。毎日続けることが大切です。
「休み時間を授業準備に使う」は間違いではありません。でも、それだけで休み時間を終わらせてしまうのは、長い目で見ると損です。子どもとの関わりや自分のリセットに使う時間を意識的に確保することで、授業の質も、先生としての充実感も高まっていきます。


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