寒い季節に増えるトイレの回数:その理由と対策

Q&A

寒い季節になると、なぜかトイレの回数が増えることがありますよね。会議中や旅行先などトイレに行きにくい場面での我慢はつらいものです。

しかし、なぜ寒いとトイレの回数が増えるのでしょうか?

今回は、寒い季節にトイレが近くなる主な理由を3つ紹介します。

①寒い季節は夏場に比べて体内の水分が排出されにくいためです。

気温が高い環境下や、運動後などは体温が上昇します。人間の体は細胞(タンパク質)でできているため、必要以上に体温が上がり過ぎるとダメージを受けてしまいます。

それを防ぐために汗をかき、蒸発させることで体温を下げています。

当たり前のことですが、夏などの暖かい季節では体温をさげるため体内の水分は汗として外へ出ていきます。逆に寒い季節では体温を下げる必要がないので、汗は「体の表面に水分を与える」「保湿する」程度しか出ません。

つまり体内の水分が汗で出ない分、尿として排出するためにトイレの回数が増えるのです。

②寒いと筋肉が収縮し、膀胱もその影響を受けて尿をためる能力が低下します。

先ほど人間の体はタンパク質でできているといいました。「筋トレやスポーツのあとはタンパク質を摂取すると良い」と言われるようにタンパク質は筋肉のもとです。つまり、人間の体はたくさんの筋肉に覆われています。実際に人は400種類もの筋肉に覆われていて、内臓も含めるとその数は800種類にも及ぶといわれています。

みなさん寒い日、筋肉が縮こまり体がガタガタ震えたことはありますか?これは全身の筋肉を収縮させることで「熱」を発生させようとしているからです。

スポーツで全身を動かした後(筋肉を使った後)熱くなった経験ありますか?体中の筋肉を使うことでそれと同じ状態にし、体温を上げようとしているわけです。

これは内臓も例外ではありません。尿をためておく臓器である「膀胱」も筋肉でできているため寒い日は収縮し熱を発生しようとします。しかし、膀胱は尿をためておく量がへるためトイレの回数が増えるのです。

③体の末端が冷えると体の中心部に血液が集まり、水分量が増えます。

最後はすこしイメージしずらいかもしれません。気温が下がってくると手足の先や耳・鼻など末端がとっても冷たくなりますよね?これは末端に送る血液の量をへらして、体の中心部部分の温度を下げないようにするための防衛反応です。

末端に送られる量が減った分、体の中心は血液量が増えます。すると、体内に水分量が多いと脳が反応してそれを減らそうとするのです。

体内の水分量が不足することが悪いことというのは分かるのですが、増えすぎるのは悪いことなのでしょうか?

余り知られていませんが、体内に水分が多くなりすぎると「頭痛」「めまい」などの症状が出ることがあります。それを防ぎ、体内の水分量を適切に保つためにもトイレの回数が増えるのです。

まとめ

寒い季節になると、トイレの回数が増える理由について紹介しました。これからの季節、トイレに行きにくい状況でも、自分の体と適切に向き合い、健康を守りましょう。

それではさようなら~

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