「学級通信、今月は何を書こう…」で手が止まる先生へ ✍️
放課後の職員室。学級通信のテンプレートだけ開いて、タイトル欄から先に進まない——そんな経験はありませんか。
- 行事の記録を並べるだけになってしまう
- 先月と同じようなことを書いている気がする
- 「書きたいこと」はあるのに、書き出しが決まらない
学級通信でしんどいのは、文章力ではなく「毎回ゼロから考えること」です。
4月に書くべきことと、11月に書くべきことはまったく違います。逆に言えば、月ごとの「型」と書き出しの例文さえ手元にあれば、通信はぐっと速く書けます。
この記事では、4月から3月までの12ヶ月分について、
- その月に伝えるべきテーマ
- そのまま使える書き出しの例文
- 迷ったときの本文ネタ
- 読後感が残る締めの一文
をまとめました。これから出番の多い11月号・12月号・冬休み前号は、例文を多めに載せています。2学期制(前期・後期)の学校向けの読み替えも入れてあるので、今月号を書く前に、該当する月だけ読んでいただければ大丈夫です📅
学級通信は「書き出し・本文・締め」の3ブロックで書く
月別の例文に入る前に、この記事で使う「型」を確認しておきます。毎回レイアウトや構成から考え直すから、時間もエネルギーも尽きるのです。
- 書き出し(3〜4行)…季節・子どもの様子から入る
- 本文(10〜15行)…エピソード1つ+そこから見えた成長
- 締め(2〜3行)…保護者へのお願い、または次への期待
この3ブロックを固定してしまえば、あとは中身を入れ替えるだけです。この記事の例文も、すべてこの順番で並べています。
やってはいけないのは「行事の実況中継」
よくあるのが、「運動会がありました。〇組は3位でした。」で終わってしまう通信です。事実は正確ですが、読んでも何も残りません。
保護者が知りたいのは結果ではなく、「うちの子が、教室でどう過ごしているか」です。ここを外すと、どれだけ枚数を出しても読まれない通信になります。
📌 ネタ切れせずに毎週続けるコツは、ネタ切れゼロで続けるための構成テンプレと時短術で詳しくまとめています。この記事は「月別の例文」に絞ってお届けします。
学級通信 月別例文まとめ【4月〜3月】📅
ここからは月別です。書き出し例文はコピーして、学級名・行事名・エピソードだけ差し替えれば使えます。まずは12ヶ月のテーマを一覧で見ておきましょう。
| 月 | テーマ | 2学期制の学校での読み替え |
|---|---|---|
| 4月 | 安心 | 同じ |
| 5月 | 慣れとゆるみ | 同じ |
| 6月 | 中だるみへの手当て | 同じ |
| 7月 | 1学期の成長のまとめ | 前期の折り返し(通知表なしの夏休み前号) |
| 8月 | 夏休み明けの予告 | 同じ |
| 9月 | もう一度の学級開き | 同じ |
| 10月 | 行事で見えた成長 | 前期のしめくくり+後期スタート |
| 11月 | 日常のなかの成長 | 同じ |
| 12月 | 2学期のしめくくり | 後期途中の「年末号」 |
| 冬休み前 | 安心して休みに入る | 同じ |
| 1月 | 仕切り直し | 後期の後半戦 |
| 2月 | 次の学年への準備 | 同じ |
| 3月 | 感謝と送り出し | 同じ |
📌 2学期制(前期・後期)の学校の先生へ:通知表を渡すのは10月と3月なので、「学期のしめくくり号」は10月に来ます。7月・12月は区切りの号ではなく、長期休み前の生活面中心の号として書くと自然です。該当する月には、2学期制向けの例文も添えています。
🌸 4月号|テーマは「安心」
4月の通信で伝えるべきは、抱負でも学級目標でもありません。「この先生に任せて大丈夫だ」と保護者に感じてもらうこと、これに尽きます。
書き出し例文:
新しい教室に、少し緊張した顔が並んだ始業式の朝。それでも一日が終わるころには、あちこちで笑い声が聞こえるようになりました。この一年、子どもたちが「学校に行くのが楽しい」と思える教室をつくっていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
本文ネタ:
- 担任としてこの一年で大切にしたいこと(1つに絞る)
- 初日の子どもたちの様子(具体的な場面を1つ)
- 提出物・持ち物など連絡事項
締めの一文:「気になることがあれば、どんな小さなことでも遠慮なくお知らせください。」
💡 4月の学級づくりそのものは学級開きの最初の1週間|信頼関係の作り方で詳しく書いています。
🌱 5月号|テーマは「慣れ」と「ゆるみ」
連休明けは、子どもの生活リズムが崩れる時期です。注意ではなく「予告」として書くのがコツです。
書き出し例文:
連休が明け、教室に子どもたちの声が戻ってきました。この時期は、少し疲れが出たり、朝の支度に時間がかかったりすることがあります。学校でも一人ひとりの様子を丁寧に見ていきますので、ご家庭でも気になる変化があればお知らせください。
本文ネタ:
- 当番・係活動が回り始めた様子
- 「できるようになったこと」を1つ紹介する
- 生活リズムの立て直しについてのお願い
締めの一文:「これから行事の多い季節に入ります。まずは体を整えるところから、一緒に進めていきましょう。」
☔ 6月号|テーマは「中だるみ」への手当て
教室が落ち着かなくなりやすいのが6月です。ここで「困っている」と書かないことが大事です。書くと保護者が不安になり、学級への信頼が下がります。「今こういう力を育てています」という前向きな言い換えにします。
書き出し例文:
梅雨に入り、外で思い切り遊べない日が続いています。教室で過ごす時間が長くなるこの時期は、友達との距離の取り方を学ぶ絶好の機会でもあります。うまくいかないことも含めて、子どもたちは日々学んでいます。
本文ネタ:
- 雨の日の教室での過ごし方の工夫
- トラブルを子どもたち自身が解決した場面
- 掃除・当番で成長が見えた子の様子
締めの一文:「梅雨が明ければ、夏休みはもうすぐです。一日一日を大切に積み上げていきます。」
🌻 7月号|テーマは「1学期の成長のまとめ」
3学期制の学校なら、7月号は通知表の予告編だと考えるとうまくいきます。ここで学級全体の成長を伝えておくと、通知表の所見が保護者に伝わりやすくなります。
書き出し例文:
4月に出会ったときと比べて、子どもたちの姿は驚くほど変わりました。自分から挨拶ができるようになった子、友達の失敗をそっとフォローできるようになった子。数字には表れない成長が、この教室にはたくさんあります。
本文ネタ:
- 4月と今を比較して変わったこと
- 夏休みの過ごし方について(勉強より生活リズム)
- 夏休み中の連絡方法・注意事項
締めの一文:「よい夏休みをお過ごしください。休み明けにまた、日焼けした顔で会えるのを楽しみにしています。」
📌 2学期制の学校は:7月はまだ前期の途中です。「まとめ」ではなく「前期の折り返し」として、4月からの変化を1つだけ紹介し、あとは夏休みの生活の話を中心にすると収まりがよくなります。
💡 通知表の所見に悩んでいる方は通知表コメントは3ステップで書ける|書き方と文例集もどうぞ。
🎐 8月号|出すなら「夏休み明けの予告」だけ
8月は発行しない学校がほとんどですが、出すなら1枚で十分です。目的はただ一つ、休み明けに子どもが安心して来られるようにすること。夏休み明けは、学校に行きづらさを感じる子が増える時期だからです。
書き出し例文:
まもなく夏休みが明けます。宿題が終わっていなくても、生活リズムが戻っていなくても大丈夫です。まずは学校に来てくれることがいちばん。教室で待っています。
本文ネタ:
- 休み明け初日の持ち物・時程
- 「宿題が終わっていなくても来てほしい」というメッセージ
- 休み明けの主な行事予定
締めの一文:「残りの夏休み、体調にお気をつけてお過ごしください。」
🍉 9月号|テーマは「もう一度の学級開き」
9月は、実は4月よりも大事な月です。夏休みで学級のつながりが一度リセットされるからです。9月号は「2回目の学級開き通信」と位置づけて書くのがおすすめです。
書き出し例文:
長い夏休みが明け、教室に元気な声が戻ってきました。背が伸びた子、少し大人びた表情になった子。久しぶりに全員がそろった教室は、4月とはまた違う空気に包まれています。これからの季節は行事も多く、子どもたちが大きく伸びる時期です。
本文ネタ:
- 夏休み明けの子どもたちの様子(成長を見つけて書く)
- 秋に力を入れたいこと(行事に絡めて1つ)
- 生活リズムを戻すためのお願い
締めの一文:「ここからの毎日も、子どもたちの『できた』を一緒に見つけていきます。」
⚠️ 夏休み明けは、学校に来づらくなる子が出やすい時期でもあります。「休みがちな子を責めるニュアンス」は絶対に入れないでください。
🍂 10月号|テーマは「行事で見えた成長」
運動会・体育祭など、秋の行事のあとに出す号です(春に運動会を終えている学校は、遠足・校外学習・合唱などに置き換えてください)。ここでやりがちな失敗が、結果と順位を書いてしまうこと。勝ったクラスの保護者しか喜びません。書くべきは本番までの過程です。
書き出し例文:
運動会が終わりました。当日の子どもたちの姿はもちろん立派でしたが、私がいちばん心を動かされたのは、その前の一週間でした。うまくいかない練習のあと、誰かが「もう一回やろう」と言い出す。その一言に、みんなが動く。教室がひとつになっていく過程を、そばで見ていました。
本文ネタ:
- 練習期間中の具体的なエピソード(1つを深く)
- 目立たなかった子の裏側の頑張り
- 行事後の教室の変化
締めの一文:「行事は終わりましたが、ここで身についた力はこれからの毎日に生きていきます。」
📌 2学期制の学校の10月号(前期のしめくくり)
前期が終わりました。半年前、名前を覚えるところから始まった教室で、いまは子どもたち同士が声をかけ合って動いています。秋休みをはさんで、後期が始まります。前期にできるようになったことを土台に、後期はもう一段、自分たちで考えて動ける学級を目指します。
通知表を渡す時期と重なるので、学級全体の成長はここで書いておくと、面談や所見とつながりやすくなります。
🍁 11月号|テーマは「日常のなかの成長」
大きな行事が一段落し、いちばんネタに困りやすい月です。だからこそ、日常を書きます。派手な出来事がないぶん、「教室でふだんどう過ごしているか」がいちばん伝わる号にできます。学習発表会・音楽会・文化祭がある学校は、本番の前と後で書き分けると2号分になります。
書き出し例文①(行事が終わって落ち着いた時期):
大きな行事が終わり、教室は落ち着いた日々に戻りました。特別なことは起きていません。でも、当たり前のように挨拶が交わされ、当たり前のように掃除が終わっている——この「当たり前」こそ、半年かけて子どもたちが積み上げてきたものだと感じています。
書き出し例文②(学習発表会・音楽会・文化祭の前):
本番まで、あと2週間になりました。練習では、まだそろわないところもあります。それでも、休み時間に自分たちで集まって確かめ合っている姿を見ると、本番の出来ばえ以上に、この時間そのものに意味があるのだと感じます。当日は、ここまでの道のりも少しだけ想像しながらご覧いただけたら嬉しいです。
書き出し例文③(寒くなってきた時期):
朝、教室の窓が白くくもる日が増えてきました。「寒い!」と言いながら登校してきた子どもたちが、上着をきちんと掛け、黙って朝の準備を始める。4月には声をかけないとできなかったことが、いつの間にか自然にできるようになっています。
本文ネタ:
- 授業中の何気ない一場面(発言、話し合いの様子)
- 係活動・当番が、声をかけなくても回るようになったこと
- 読書週間(10月下旬〜11月上旬)の取り組みや、子どもたちのおすすめの本
- 発表会・音楽会・文化祭の練習の過程(結果ではなく途中の姿)
- 寒さ・体調管理についてのお願い
保護者へのお願いの書き方(言い換え例):
- ❌「風邪で休む子が増えています。手洗いうがいを徹底させてください」
- ⭕「朝晩の冷え込みが強くなってきました。登校前に、顔色や食欲をさっと見ていただけると助かります。学校でも、換気と手洗いの声かけを続けていきます。」
締めの一文(どちらか):
- 「派手さはありませんが、こういう毎日が子どもを育てていくのだと思います。」
- 「寒さが増していきますが、子どもたちは今日も元気に教室にやってきます。年末に向けて、もうひと伸びを一緒に見守ってください。」
❄️ 12月号|テーマは「2学期のしめくくり」
3学期制の学校では、2学期最後の号です。個人面談・通知表と時期が重なるので、通信で学級全体の話をしておくと、面談では一人ひとりの話に集中できます。2学期制の学校は区切りの号ではないので、例文②のような「年末号」として書きます。
書き出し例文①(3学期制・2学期の終わり):
いちばん長い2学期が終わろうとしています。行事に追われた9月・10月、じっくり学習に向き合った11月・12月。振り返ってみると、子どもたちはこの4ヶ月で本当に大きくなりました。
書き出し例文②(2学期制・後期途中の年末号):
今年も残りわずかになりました。後期が始まって2ヶ月あまり。前期の終わりに立てた目標を、子どもたちは少しずつ自分のものにしつつあります。学期の区切りではありませんが、年の終わりに、いまの教室の様子をお伝えします。
書き出し例文③(個人面談の前):
来週から個人面談が始まります。限られた時間なので、面談では一人ひとりのお話をじっくり伺いたいと考えています。そこで今号では、ひと足先に学級全体の様子をお伝えしておきます。
本文ネタ:
- この4ヶ月で学級として成長したこと(3つ程度)
- 子どもたちに聞いた「2学期(後期)にがんばったこと」の声をいくつか紹介
- 個人面談の日程・時間・持ち物などの連絡
- 冬休みの予告(詳しくは冬休み前号で)
締めの一文:「この4ヶ月の成長を、ご家庭でもぜひ話題にしてみてください。」
💡 12月は通知表の所見とも時期が重なります。通信で学級全体の成長を書いておくと、所見では一人ひとりの話に集中できます。とはいえ、所見で手が止まる子は、私の場合クラスに5人くらいいました。書くことが見つからない子の所見は、通知表の所見、書くことがない子はどう書く?3分メモ法と文例20で具体的な文例と一緒にまとめています。
💡 面談の準備には保護者対応で失敗しない|電話・面談・クレームの乗り越え方が役立ちます。
⛄ 冬休み前号|テーマは「安心して休みに入る」
終業式の直前に出す号です。冬休みは短いぶん、年末年始で生活のリズムが大きく崩れやすい時期でもあります。注意事項を箇条書きで並べるだけだと読まれないので、「なぜそうしてほしいか」を一言添えるのがコツです。
書き出し例文①(3学期制):
いよいよ明日から冬休みです。大掃除を終えた教室で、子どもたちの顔はどこかすっきりして見えました。年末年始は、家族と過ごす時間が増える一年でも特別な時期です。ゆっくり休んで、新しい年を元気に迎えてほしいと思います。
書き出し例文②(2学期制):
明日から冬休みに入ります。後期はまだ折り返したところで、1月からも学習は続いていきます。休み中は、勉強よりもまず生活のリズムを崩さないことを大切にしてください。
本文ネタ(冬休みのくらし):
- 起きる時刻・寝る時刻(休み明けの1週間前から戻す)
- お年玉など、お金の使い方(友達同士の貸し借り・おごりはしない)
- ゲーム・動画・SNSの使い方(時間と、やりとりする相手)
- 外出時の安全(交通事故、暗くなってからの外出)
- 宿題・課題の進め方(一気にではなく毎日少しずつ)
- 休み明け初日の日程と持ち物
保護者へのお願いの書き方(言い換え例):
- ❌「冬休み中はゲームの時間を守らせてください」
- ⭕「休み中は、ゲームや動画の時間がどうしても長くなりがちです。使う時間や場所を、一度ご家庭で子どもと一緒に決めていただけると、休み明けの生活がスムーズになります。」
- ❌「毎年、お金のトラブルが起きています」
- ⭕「お年玉など、お金を手にする機会が増える時期です。友達同士での貸し借りやおごりはしないよう、学校でも話をしました。ご家庭でも一言添えていただけると心強いです。」
締めの一文(どちらか):
- 「よいお年をお迎えください。1月にまた、元気な顔で会いましょう。」
- 「休み明け、少し眠そうな顔で来ても大丈夫です。教室で待っています。」
⚠️ 8月号と同じく、長い休みの明けは学校に来づらくなる子が出やすい時期です。最後の一文は「待っています」で終えると、そういう子にも届きやすくなります。
🎍 1月号|テーマは「仕切り直し」
3学期は短いので、1月号でゴールを示しておくと学級がまとまります。2学期制の学校は「後期の後半戦」として、3月までのゴールを示す号にしてください。
書き出し例文:
新しい年が始まりました。この学年で過ごす日々も、残り3ヶ月ほどです。だからこそ、この学級で過ごす残りの日々を、一日一日大切にしていきたいと思います。
本文ネタ:
- 冬休み明けの子どもたちの様子
- 3月までの目標(学級として1つ)
- 次の学年に向けて身につけたいこと
締めの一文:「残りの3ヶ月、最後まで全力で伴走します。」
🌨️ 2月号|テーマは「次の学年への準備」
2月は進級・進学への不安が出てくる時期です。子どもにも保護者にも、見通しを持たせる号にします。
書き出し例文:
最近、子どもたちの口から「来年は……」という言葉が出るようになりました。次の学年への期待と、少しの不安。どちらも大切な気持ちです。この教室で過ごす時間も、あと少しになりました。
本文ネタ:
- 自分たちで動けるようになった場面
- 次の学年に向けて意識してほしいこと
- 1年間の学習のまとめについて
締めの一文:「不安なことがあれば、いつでもご相談ください。最後まで丁寧に見ていきます。」
🌸 3月号|テーマは「感謝と送り出し」(最終号)
1年でいちばん読まれる号です。ここだけは時間をかけて書いてください。家庭で大切に保管してもらえることも多い号です。
書き出し例文:
4月、少し緊張した顔で並んでいた子どもたちが、今は自分たちで教室を動かしています。この1年、たくさんの「できた」に立ち会わせてもらいました。担任としてこれ以上の喜びはありません。
本文ネタ:
- 1年間の学級の歩み(月ごとに一行ずつ振り返る)
- 子どもたち一人ひとりへのメッセージ(名前は出さず全体で)
- 保護者への感謝
締めの一文:「1年間、本当にありがとうございました。子どもたちの次の1年が、素晴らしいものになりますように。」
例文をそのまま使うときの3つの注意点 ⚠️
ここまで例文を並べておいて矛盾するようですが、コピーしただけの通信は、読めばわかります。どの学級でも通用する文章は、裏を返せば「うちの子の話」がどこにもない文章だからです。
① エピソードは必ず自分の教室のものにする
例文の骨組みは使っていいですが、具体例だけは実際に見た場面に差し替えてください。「掃除の時間、〇〇がひとりで黙々と隅を拭いていました」のような小さな事実が、通信の説得力をつくります。
② 個人が特定される書き方をしない
名前を出す・出さないは学校の方針に従ってください。名前を出さない場合でも、「背が高い男の子が」のように特定できる書き方は避けるのが安全です。思わぬトラブルの種になりやすいところです。
③ お願いは「困っています」ではなく前向きな形で書く
「最近、忘れ物が多くて困っています」と通信に書くと、保護者は責められていると感じます。お願いは前向きな形に変換するのが鉄則です。
- ❌「宿題を忘れる子が増えています」
- ⭕「宿題に取り組む時間を、ご家庭で一度確認してみてください」
本文のエピソードは「1行メモ」で集めておく 📝
月別の型があっても、本文のエピソードだけは自分で集めるしかありません。
正直に言うと、担任時代の私は学級通信を月に1回出していましたが、ネタのメモは取っていませんでした。書くときに頼りにしていたのは、前の年の自分の通信です。それを参考に、月の行事や季節の話題を書いていました。
今振り返ると、それでは足りなかったと思います。前の年の通信に書けるのは、前の年のクラスのことだけです。今年の子どもたちの実際の姿に合わせて書くべきでした。メモがないぶん、目に浮かぶのは見えやすい子の場面ばかりだったはずです。
だからこそ、これから取り組む先生にはスマホのメモに1日1行だけ書き残す方法をおすすめします。
- 「給食の片付け、〇班が自分から手伝った」
- 「授業で、間違えた子に3人が説明しに行った」
1日1行でも、1ヶ月で20行たまります。通信を書くときはそこから1つ選ぶだけ。ゼロから思い出そうとするから手が止まるのであって、ストックがあれば書き出しはすぐに決まります。メモに名前が出てこない子に気づけるのも、この方法のいいところです。
ネタの集め方や、毎週続けるための時短術は「学級通信、毎週しんどい…」ネタ切れゼロで続けるための構成テンプレと時短術で詳しく紹介しています。
まとめ|学級通信は、月別の型と例文があれば迷わない ✨
- 学級通信は書き出し・本文・締めの3ブロックで固定する
- 月ごとに伝えるべきテーマが決まっている(4月=安心、6月=中だるみ、9月=2回目の学級開き、11月=日常、12月・冬休み前=しめくくりと安心、3月=感謝)
- 2学期制の学校は、10月が「しめくくり号」、7月・12月は生活面中心の号に読み替える
- 例文は骨組みだけ借りて、エピソードは自分の教室のものに差し替える
- 日々の1行メモのストックが、ネタ切れを防ぐ
学級通信は、忙しさのなかで後回しにされがちな仕事です。それでも、教室の毎日を保護者に届けられる数少ない手段でもあります。
この記事が、今月号の書き出しで手が止まっている先生の助けになれば嬉しいです📘

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